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デジタル化・AI導入補助金2026とは?IT導入補助金からの変更点

こんにちは、コマルです。「IT導入補助金を調べたら、名前が変わっていた」——最近、そんな戸惑いの声をよく聞きます。この記事では、2026年の変更点を、うちの2匹——物知り猫のタイガーと、好奇心旺盛なマルの会話で、やさしく整理します。

※この記事は2026年7月11日時点の公募要領にもとづいています。この補助金は改定が多いので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

IT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金」に変わりました

まず結論から。補助金はなくなっていません。2026年度から、名前と中身が新しくなりました。

マル

ねえタイガー、たいへん!「IT導入補助金」って検索したら、ぜんぜん違う名前のページが出てくるの。なくなっちゃったの?

タイガー

あわてなくて大丈夫。なくなったんじゃなくて、2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」という新しい名前に生まれ変わったんだ。

マル

名前が変わっただけ?

タイガー

中身も変わったよ。いちばんのポイントは、名前に「AI」が入ったこと。国が「中小企業のみなさん、AIも活用してくださいね」と、はっきりメッセージを出した形だね。

マル

じゃあ、AIを使わないと補助してもらえないの?

タイガー

そんなことはないんだ。会計ソフトや顧客管理みたいな「ふつうの業務ソフト」も、これまでどおり対象。AIツールが本格的に対象へ加わって、選べるものが広がった、と考えるのが近いかな。

ここまでのまとめ

  • 旧「IT導入補助金」は、2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名前が変わった
  • AIツールが本格的に対象に。ただしAI以外の業務ソフトも引き続き対象

先に、補助額の目安だけざっと見ておきましょう。多くの会社がまず検討するのは「通常枠」です。

通常枠まず検討

5万〜450万円・1/2

業務ソフト・AIツールを導入したい

インボイス枠

ソフト最大350万円

会計・受発注・決済を整えたい

セキュリティ対策推進枠

5万〜150万円

国認定のセキュリティ対策を入れたい

複数者連携枠

中小・小規模は2/3

複数の事業者でまとまって導入したい

1主な枠と補助額の目安。金額は上限で、実際の補助はかかった費用に補助率を掛けた額。

何が変わった?枠の種類と、補助される金額

申請の入り口(「枠」と呼びます)は5つになりました。多くの会社がまず検討するのは「通常枠」です。

マル

それで、いくらくらい補助してもらえるの?

タイガー

いちばんよく使われる「通常枠」だと、5万円から最大450万円。ソフトの導入費用の半分(2分の1)を国が負担してくれるイメージだね。

マル

はんぶん! 大きいね。でも「5万円から450万円」って、ずいぶん幅があるんだね?

タイガー

導入するソフトが受け持つ業務の範囲——「会計」や「顧客管理」といった業務をいくつカバーするかで、申請できる上限が変わるんだ。150万円以上を申請するには、4つ以上の業務をカバーするソフトであることが条件だよ。
枠の名前ざっくり言うと補助の目安
通常枠業務ソフト・AIツールの導入5万〜450万円・費用の1/2
インボイス枠(2類型)会計・受発注・決済ソフトなどソフト最大350万円。小規模事業者は最大4/5補助の部分も
セキュリティ対策推進枠国認定のセキュリティサービス利用料(最大2年分)5万〜150万円・1/2(小規模は2/3)
複数者連携枠複数の事業者がまとまって導入中小・小規模は2/3

ここまでのまとめ

  • 枠は5つ。まず検討するのは「通常枠」(5万〜450万円・費用の1/2)
  • 会計ソフトなどは、インボイス枠のほうが補助が手厚い場合もある

申請の準備は、じつは「2週間前」から始まっている

必須の事前準備は2つ。どちらもすぐには終わらないので、締切からの逆算が大事です。

マル

使いたいソフトが決まったら、すぐ申請できるの?

タイガー

ここが要注意。申請には「gBizID(ジービズアイディー)プライム」という、国の電子申請にログインするためのアカウントが必須なんだけど、発行までおおむね2週間かかるんだ。

マル

2週間! 締切の直前に気づいたら、間に合わないね……。

タイガー

そうなんだ。もうひとつ、「SECURITY ACTION」という、セキュリティに取り組むことを宣言する手続きも必須。この2つは、申請を考え始めた日に済ませておくのが鉄則だよ。

マル

締切って、いつごろなの?

タイガー

締切は回ごとに区切られていて、通常枠などの3次締切は2026年7月21日(火)17時までだったんだ。そのあとの日程はまだ発表されていないから、これから狙う人は、次の回が発表されるのを待つあいだに準備だけ先に進めておくのがおすすめ。締切は追加・変更されるから、最新の日程は必ず公式の事業スケジュールで確かめてね。

ここまでのまとめ

  • 必須の事前準備は「gBizIDプライム」(発行まで約2週間)と「SECURITY ACTION」の2つ
  • 通常枠などの3次締切は2026年7月21日(火)17:00で終了。4次以降の日程は未発表(公式スケジュールで要確認)

気をつけたい、2つの落とし穴

「丸投げ代行」と「賃上げ要件」。知らずに進めると、採択の取消しもあり得ます。

マル

手続きがめんどうだったら、ぜんぶ代行業者さんにお願いしちゃえばいいんじゃない?

タイガー

それがいちばん危ないんだ。この補助金は、申請する会社が「IT導入支援事業者」と一緒に進める仕組みで、申請ページのIDとパスワードを他人に渡して代わりに操作してもらうと「なりすまし」というルール違反になる。見つかると、採択が取り消されることもあるんだよ。

マル

「ぜんぶお任せでOKです」って言う業者さんがいたら?

タイガー

制度のルールと矛盾しているから、まず疑ったほうがいい。それからもうひとつ。150万円以上を申請する場合は、「従業員の給与総額を年3%以上増やす」計画が必須要件になった。過去にIT導入補助金を使ったことがある会社は、金額に関係なくさらに高い基準(年3.5%以上)が必須だから、資金計画とセットで考える必要があるんだ。

ここまでのまとめ

  • ID・パスワードを渡す「丸投げ代行」は制度違反。採択取消しのリスクがある
  • 150万円以上の申請は賃上げ計画が必須。過去に利用歴がある会社は金額に関わらず必須

よくある3つの誤解を、一次情報で正す

この制度は改定が多いぶん、ネット上には古い情報や単純化しすぎた説明も出回っています。申請前によく見かける通説を、公募要領や公表資料に当たって確かめました。

マル

検索するといろんな数字が出てきて、どれを信じればいいかわからないよ。

タイガー

気持ちはわかる。だからこそ一次情報に当たるのが近道なんだ。よく見る3つの通説を、事実と並べてみよう。
通説

採択率が急落して4割台

一次情報での事実

枠ごとに43.9〜72.7%。全体46.3%(1次締切)

通説

150万円以上は一律3.5%

一次情報での事実

要件は4区分。申請額とリピーターかで変わる

通説

ホームページ制作費も対象

一次情報での事実

「作ってもらう費用」そのものは原則対象外

2よく見る通説と、公募要領・公表資料での事実。数字の一人歩きに振り回されないために。

マル

「採択率が急落」って見出しも、そのままじゃないんだね。

タイガー

そう。1次締切の採択率は枠ごとに43.9%から72.7%まで開きがあって、切り取る枠で見出しの数字が変わるだけなんだ。賃上げ要件も「150万円以上は3.5%」と単純化されがちだけど、実際は申請額とリピーターかどうかで4通りに分かれる。「制作費も補助される」も、作ってもらう費用そのものは原則対象外だ。

マル

どれも、原文に当たれば正しく分かるってことだね。

ここまでのまとめ

  • 採択率は枠ごとに43.9〜72.7%(全体46.3%)。「急落」の見出しは切り取る枠次第 → 枠ごとに確かめた
  • 賃上げ要件は一律3.5%ではなく4区分。申請額とリピーターかで変わる → 3%?3.5%?条文で確認
  • ホームページの「制作費そのもの」は原則対象外(例外あり) → 本当の線引き

まとめ:まずは「うちは使えそうか」から

制度は今年に入ってからも、すでに何度か改定されています。「うちの場合はどの枠?」「そもそも対象になる?」——最初のつまずきは、たいていここです。

「使えそうだ」と思ったら、次は申請の準備です。gBizIDプライムとSECURITY ACTIONの取り方・所要日数は申請準備の最短ルートにまとめました。「ホームページ制作に使えるのか」が気になる方は補助金でホームページは作れる?で条文をもとに線引きを整理しています。「どのくらい通るのか」は採択率46.3%は本当?枠ごとに確かめたで公表資料の内訳を割りました。個人事業主の方は個人事業主も補助金は使える、審査で拾える点数は加点15項目の仕分け賃上げ要件の早見表、業者選びは巻き込まれない見分け方、支援する側に回る話は支援事業者になる方法と代償にまとめています。逆に「そもそもAIを何に使えばいいのか」からの方は、中小企業のAI活用、何から始める?ChatGPTを会社で使うには?が入り口になります。

30分無料相談では、「自社が使えそうな枠はどれか」「何から準備すればいいか」を一緒に整理できます。補助金を入り口に、業務のデジタル化やAI活用を考え始めた方は、お気軽にどうぞ。

この記事は「デジタル化・AI導入補助金2026」の論点のひとつです。制度の全体像と申請までの流れは完全ガイドにまとめています。


参考(一次情報):デジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト通常枠 公募要領(PDF)

最終更新:2026年7月30日(枠と補助額の早見・「よくある誤解」節を追加)

この記事は、みなさんの“困る”を解決する猫の手「コマル」がお届けしました。 「うちの場合はどうなる?」は 30分無料相談 でどうぞ。