こんにちは、コマルです。「成績データ、AIに入れて大丈夫かな」——迷ったまま入力するより先に、この記事の手順どおり5つを順番に決めてしまいましょう。上から埋めていけば、入れていい範囲と保護者への説明の仕方まで、今日中に一通り固まります。
学習塾が扱う情報は、氏名や成績だけではありません。志望校、家庭の状況、面談での相談内容——どれも生徒本人の個人情報です。しかも生徒の多くは未成年で、情報の扱われ方について自分で判断しきれない年齢です。だからこそ、講師の判断だけで進めず、先に決めておくことがあります。
ステップ1:入れるデータを決める
まず、AIに渡してよい情報とダメな情報を分けます。氏名・住所・電話番号はそのまま入力せず、「生徒A」「B中学2年」のように記号や属性に置き換えます。渡すのは、成績の数字や解答の傾向など、その作業に必要な範囲だけに絞ります。

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少人数クラスでは、学年と点数の組み合わせだけでも生徒を特定できることがある。名前を消すだけで終わらせない。
ステップ2:学習に使われない設定にする
次に、入力した内容がAI側の学習データに使われない設定になっているかを確認します。無料版のChatGPTは設定でオフにでき、手順は「学習させない」設定の手順にまとめています。法人向けプランやAPI経由の契約では、多くの場合そもそも学習に使われない仕様になっていますが、契約時の説明で確認しておくと安心です。

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ステップ3:保護者への説明を用意する
生徒は未成年です。個人情報保護委員会のガイドラインは、同意したことで生じる結果を本人が判断できない場合、親権者や法定代理人から同意を得る必要があるとしています。
個人情報の取扱いに関して同意したことによって生ずる結果について、未成年者、成年被後見人、被保佐人及び被補助人が判断できる能力を有していないなどの場合は、親権者や法定代理人等から同意を得る必要がある。(個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」)

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ステップ4:試す範囲を決める
いきなり全教室・全学年で始めず、最初は1クラス・1教科など小さく試します。範囲を絞ることで、記号化のルールに抜けがないか、保護者からの質問にどう答えるかを、被害が出る前に確認できます。

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ステップ5:運用のルールを1枚にする
ここまでの4つを、講師全員が同じ基準で守れる形にまとめます。「入れていい情報」「入れてはいけない情報」「保護者への説明の仕方」を、A4一枚に箇条書きで残すだけで十分です。分厚い規程を作る必要はありません。
生徒データをAIに入れる前に決める5点
- 氏名は記号化し、成績は数字だけなど必要な範囲に絞る
- 学年や点数の組み合わせだけでも特定できることがある
- 学習に使われない設定と記号化は、どちらか片方では足りない
- 同意の判断は生徒本人ではなく保護者が行う前提で説明を用意する
- 決めたことはA4一枚のルールにして、講師全員が同じ基準で守れる形にする
まとめ:迷う前に、5つを順番に埋める
生徒の成績データは、未成年者本人の個人情報です。だからこそ「使っていいか迷う」状態のまま入力するのではなく、入れるデータを決め、学習に使われない設定にし、保護者への説明を用意し、試す範囲を決め、ルールを1枚にする——この順番で先に決めてしまうのが近道です。
どのステップも、1人で運営している塾でも、講師が複数いる塾でも、やることの中身は変わりません。違うのは、ルールを誰と共有するかだけです。
同意の判断能力という考え方や、AIへの入力が個人情報保護法上どこから問題になるかは、個人情報保護法とAIの入力で詳しく整理しています。記号化の具体的なやり方は、業種は違いますが介護記録にChatGPTを使っていい?でも同じ考え方を扱っています。塾内のルールをひな形から作りたい場合は小さな会社の生成AIルール、最低限これだけをご覧ください。
30分無料相談では、実際に使っている成績管理の方法に合わせて、記号化のやり方と保護者への説明文づくりを一緒に整理します。ルールを作ってから使い始めたい方は、お気軽にご相談ください。
参考(一次情報):個人情報保護委員会 個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)
※本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。保護者への説明や同意の取り方について個別の判断が必要な場合は、弁護士や個人情報保護委員会の窓口など、専門家にご確認ください。
この記事は、みなさんの“困る”を解決する猫の手「コマル」がお届けしました。 「うちの場合はどうなる?」は 30分無料相談 でどうぞ。
