こんにちは、コマルです。「AIのルール、去年配ったはずなんですけど……今どこにあるか、みんな覚えてないみたいで」——最近、こんな声をよく聞きます。前回の小さな会社の生成AIルール、最低限これだけ(ひな形つき)で、A4一枚のひな形を紹介しました。ルールそのものはできた。でも、しばらくすると誰も参照しなくなっている——そんな相談を、実はよく受けます。今回はその続きです。ルールを作ることより、配ったあとに何が起きるかのほうが、実は分かれ目になります。物知り猫のタイガーと、心配性なマルが、その分かれ目を一つずつ確かめます。
「配った日」をゴールにしていないか
配ったこと自体は、間違っていません。問題は、そのあとに何も続けていないことです。ルールが使われなくなるとき、たいていは内容ではなく、配った後の過ごし方に原因があります。

マル

タイガー

マル

タイガー
- ・配った日で完了したことにする
- ・見返すタイミングを決めていない
- ・相談先が具体的な名前になっていない
- ・数週間で「あったっけ?」になる
- ・配った日を起点に確認するタイミングを決めておく
- ・相談先を具体的な1人の名前にしておく
- ・現場の使い方とのズレを聞き出す機会を持つ
- ・実態に合わせて言葉を更新していく
配ったあとに起きること
- ルールが形骸化するのは「配った日」ではなく、その後の過ごし方
- 配って終わりにすると、日々の忙しさに押されて数週間で見なくなる
- 貼り出す・口頭で説明することと、見返す仕組みを持つことは別の話
- 見返す仕組みがあるかどうかが、使われ続けるかの最初の分かれ目
分かれ目①:見返す仕組みがあるか
Comaruが実際にやっている工夫を、そのまま紹介します。

マル

タイガー

マル

タイガー

マル

タイガー
Comaruの確認タイミング
- 1週間後:内容の確認ではなく、ルールの存在を覚えているかだけ軽く聞く
- 1ヶ月後:実際に守れているか、使ってみて困った場面が無いか確認する
- 3ヶ月後:出てきた声をふまえて、このままの内容でよいか見直す
- タイミングを配布時に先に決めておくと、思い出す・忘れるに左右されない
分かれ目②:相談先が決まっているか
前回のひな形にも、実はこの項目が入っています。見返す仕組みがあっても、迷ったときに聞ける相手がいなければ、結局は使われなくなります。

マル

タイガー

マル

タイガー

マル

タイガー
相談先の見分け方
- ルールの「相談先」欄が空欄、または「何かあったら聞いて」で止まっていないか
- 聞く相手がいないと、人は自己判断で進めるか、使うのをやめるかに流れる
- 相談先は部署名ではなく、具体的な1人の名前で決まっているかを確認する
- 社内に置けない規模なら、外部の相談先を先に決めておく
分かれ目③:現場の仕事と噛み合っているか
ここは、ルールの中身よりも運用のクセに近い話です。書いた文章がどれだけ丁寧でも、現場の実際の動きとズレていれば、参照されなくなります。

マル

タイガー

マル

タイガー

マル

タイガー
噛み合っているかの確認
- ルールが想定している場面と、現場が実際にAIを使っている場面がズレていないか
- 一部でもズレていると「自分たちには関係ないルール」だと思われてしまう
- 最初から全場面を書き切ろうとせず、出てきたズレをそのつど足していく
- 1ヶ月後の確認で「書いてない使い方をしていないか」を必ず聞き出す
見分けるサイン:更新の記録が残っているか
文章を1行も直さなくても、見分ける方法はあります。ここまでの3つの分かれ目を、いちいち全部確認しなくても済む、いちばん手早い見分け方です。

マル

タイガー

マル

タイガー

マル

タイガー
形骸化を見分けるサイン
- 最終更新日が配布日のまま止まっていないか、まずそこを確認する
- 実際に運用していれば、質問や現場とのズレから自然に更新が生まれる
- 更新履歴が無い=誰も参照していない、という見分け方ができる
- 日付と直した一言だけのメモでよく、立派な改定記録や様式は要らない
まとめ:分かれ目は「配った後」にある
社内ルールが使われなくなるのは、内容が悪いからとは限りません。①見返す仕組みが無い、②相談先が決まっていない、③現場の使い方とズレている、④更新の跡が残っていない——この4つのうち、どれかが欠けたときに、ルールは静かに読まれなくなっていきます。
配る作業そのものは、一度やれば終わります。でも、そのあとに続く小さな仕組み——確認するタイミングを決める、相談先を具体的にする、実態に合わせて言葉を直す——を持てるかどうかで、半年後にルールが生きているか、忘れられているかが変わります。
ルールの中身の作り方は小さな会社の生成AIルール、最低限これだけ、担当を誰が持つかはAI導入は誰が担当する?にまとめています。「作って終わりにしない」という考え方そのものは、AIを使った記事を"育てる"運用ループでも同じ形をしています。情報を入れる前提のルールづくりはChatGPTに会社の情報を入れて大丈夫?からどうぞ。
30分無料相談では、「配ったルールが実際に使われているか」「確認のタイミングをどう組めばいいか」を、今の運用に合わせて一緒に整理できます。ルールを作ったきり、という段階でこそお役に立てます。
この記事は、みなさんの“困る”を解決する猫の手「コマル」がお届けしました。 「うちの場合はどうなる?」は 30分無料相談 でどうぞ。
