こんにちは、コマルです。「ベテランの担当者にしかできない仕事があって、何度もマニュアル化を頼んだけど、結局できあがらない」——総務担当や社長から、こんな相談をよく受けます。担当者に悪気があるわけではなく、頼み方そのものに理由があります。

マル

タイガー

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マニュアルが書けない、本当の理由
長年ひとりで担ってきた業務ほど、この現象が起きやすいものです。作業は速くて正確なのに、いざ手順を書き出そうとすると手が止まる——それは怠けているのではなく、体で覚えたことを言葉に変換する作業自体が、別のスキルだからです。

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マニュアルが止まる本当の理由
- 原因は文章力ではなく、本人が手順を言葉にできていないこと
- 慣れた作業ほど「なんとなく」の中に細かい判断が隠れている
- 「書いて」と頼むより「聞き出す」ほうが、言語化が進む
AIを「書かせる」のではなく「聞き役」にする
聞き出すといっても、特別な技術は要りません。ポイントは、AIの役割を「書く人」から「質問する人」に変えることだけです。いきなり「マニュアルを書いて」と頼むと、AIは断片的な情報からもっともらしい文章を作ってしまい、抜け漏れに気づけません。先に聞き役として動いてもらうほうが、実際の判断や例外まで拾えます。

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聞き役として使うときの基本
- 録音は実況形式。台本やメモは不要で、いつも通りの作業をしゃべりながら行う
- 文字起こしのあと、AIに「質問する係」として動いてもらう
- 特別な道具は不要。録音アプリと文字起こし機能があれば始められる
聞き出す質問には「型」がある
ここで差がつくのは、AIへの指示の中身です。ただ「質問して」とだけ頼むのと、効く質問の型をあらかじめ教えて頼むのとでは、返ってくる深さがまるで違います。中小企業の現場でよく効く型を、5つに絞って紹介します。

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聞き出す質問の型(例)
- 例外はいつ起きる?——「いつもどおり」の外側にこそノウハウがある
- 新人が最初に間違えるのは?——主語を変えると忘れていた記憶が戻る
- 今、何を見てその判断をした?——「見れば分かる」を言葉にする質問
- あなたが1週間休んだら、代わりの人は何に困る?——不在時の穴を洗い出す
「渡したくない」という気持ちにも向き合う
どれだけ質問の型が良くても、答える本人の気持ちが乗っていなければ、言葉は思うように出てきません。聞き出す作業がうまく進まないとき、原因は質問の仕方より、聞かれる本人の心理にあることが少なくないのです。

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聞き出す相手の不安への向き合い方
- マニュアル化を「自分の価値がなくなること」と感じる人は少なくない
- 目的は仕事を奪うことではなく、判断を会社の共有財産にすること
- 例外対応や最終判断は、マニュアル化後もその人にしか頼めないことが多いと伝える
聞き出した言葉を、手順書に整える2段階
聞き出した答えが集まっても、そのままでは手順書になりません。会話の順番はバラバラですし、余談も混ざっています。ここにも、押さえておきたい進め方の順番があります。

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手順書に整える2段階
- 1段階目:生の文字起こし→時系列の話を箇条書きの要点にまとめる
- 2段階目:箇条書き→番号つき手順・注意点・例外という様式に整形する
- 一気にやらず分けると、途中で内容の確認・修正がしやすい
Comaruの実務ではこう進めている
この進め方について、公的な統計やガイドラインは見当たりませんでした。マニュアルの作り方は業種や会社ごとに事情が違い、一律の「正解」を示す一次情報自体が存在しにくい領域です。そのため、ここから先はComaruが実際の案件で行っている手順として、正直にお伝えします。

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まとめ:文章力ではなく、聞き出し方の問題
ベテランの頭の中にある手順は、書けないのではなく、まだ言葉になっていないだけです。AIに「書いて」と頼むのではなく、実況の録音と文字起こしを土台に、AIを聞き役にして質問してもらう——この順番に変えるだけで、止まっていたマニュアル化が動き出すことがあります。
聞き出す質問には型があり、「例外はいつ起きる?」「新人が最初に間違えるのは?」のように主語や場面を変えるだけで、忘れていた判断が言葉になって出てきます。そして、聞き出した言葉は一気に手順書へ変換せず、要点への整理と様式への整形を分けて進めるほうが、確認と修正がしやすくなります。
聞き出す相手が答えたがらないときは、多くの場合、渡すこと自体への不安が理由です。「AIに仕事を奪われる」と反対する社員に、何を話せばいいかで触れた向き合い方は、マニュアル化の場面でもそのまま使えます。小さな自動化から始めたい方は属人化した業務を1つだけAIで楽にする、小さな自動化の事例集、AIへの任せ方全体を設計したい方はAIへの「任せ方」を設計するもあわせてご覧ください。
30分無料相談では、「うちのベテランの仕事をどう言語化すればいいか」「どの業務から手をつければいいか」を、実際の業務に合わせて一緒に整理できます。属人化に悩んでいる方は、お気軽にどうぞ。
この記事は、みなさんの“困る”を解決する猫の手「コマル」がお届けしました。 「うちの場合はどうなる?」は 30分無料相談 でどうぞ。
